科学と地球
ニュース一覧へ →アスペンで生まれる『研究の種』
米コロラド州アスペンの物理学センターでは冬と夏に研究会や夏の学校が開かれ、午後はスキーや自由なディスカッションに充てられます。著者はその議論の時間が新しい研究の種を育てる重要な場になっていると振り返り、中性子星研究者との交流が刺激になったと記しています。
ハイパーカミオカンデ、地下の大穴で宇宙を探る
東京大学とKEKが主導する国際共同プロジェクト「ハイパーカミオカンデ」は、J-PARCからのニュートリノで宇宙の物質起源に迫る可能性を探る計画です。直径68mの検出器と26万tの超純水を用い、観測は2028年開始を目指しています。
諏訪湖の御神渡り、発生メカニズムの論文化
結氷した諏訪湖などで起きる隆起現象「御神渡り」について、東海林明雄さんが45年の観測記録を整理し、日中の氷の熱膨張が発生・成長の主因であると実測で示す論文を日本雪氷学会誌に発表しました。屈斜路湖のミリ単位の移動データや動画解析を用いて、破壊移動と滑り移動の存在も報告しています。
釣り糸の海での分解が話題に
掲示板で「釣り糸が海中で分解する」という投稿が広がり、針や素材(ナイロン、PE、フロロ)、分解時間、マイクロプラスチックなどへの疑問や意見が多数寄せられています。一部では製品ごとの差も指摘されています。
南海トラフ対策を改定し災害関連死を重視
国土交通省は1月16日、南海トラフ巨大地震の対策計画を改定し、建物崩壊などの直接死を減らす「命を守る」と並び、避難生活での災害関連死を大幅に減らす「命をつなぐ」対策を重点化すると発表しました。支援物資の広域輸送体制や自治体・民間との連携強化などが盛り込まれています。
東大、非可逆対称性のトポロジカル相を分類
東京大学の研究チームは双対性の手法で、非可逆対称性に守られたトポロジカル相(SPT相)の分類と具体的構成法を確立しました。Rep(D8)型の任意次元分類や1次元・2次元の格子模型構築、境界状態の解析が行われ、成果はPhysical Review Lettersに掲載されています。
有人月探査を3月以降に延期、アルテミス計画で燃料漏れ
NASAは有人月探査の打ち上げを3月以降に延期すると発表しました。フロリダのケネディ宇宙センターで実施した最終試験で液体水素の漏れが検出され、データ検証に時間を要するとしています。打ち上げはSLSで、宇宙船オリオンに米加の宇宙飛行士4人が搭乗する計画です。
変性指紋の検出、PEEMで可視化
理研、兵庫県立大、高輝度光科学研究センターがSPring-8の放射光軟X線光電子顕微鏡(PEEM)を用い、高熱で有機成分が失われた指紋試料から塩化ナトリウムの痕跡を検出し、隆線パターンを可視化する手法を示しました。火災や発射後の遺留品での検出につながる可能性があるとしています。
コモン・グラウンドと再生農業
ジョシュ・ティッケル夫妻のドキュメンタリー『コモン・グラウンド』は、工業型農業が土壌や生態系に与える影響を描き、化学物質を避ける再生農業を提案します。レビューでは主張の単純化や科学的な検証不足が指摘されています。
トカラ列島群発地震の原因、未だ分からず
鹿児島市の講演会で専門家が、トカラ列島の群発地震がマグマ活動に起因する証拠はまだ示されていないと説明し、地殻変動と地震の関係の再検討が必要だと述べました。桜島の噴火過程や噴出物の配分を予測する研究の重要性も指摘され、住民からは火山灰への懸念が示されました。
ヤマネコを守る山の人生
民俗学者・柳田国男の「山の人生」から一世紀。認定NPO職員の高山雄介さんは千葉や南会津で森を学び、2011年に西表島へ移住。JTEFのやまねこパトロールに参加し、2015年から事務局としてイリオモテヤマネコの生息地保全や環境教育に関わっています。
田中嵐・高橋穣 二人展 Flow≒Mass
HARUKAITO by ISLANDで2026年2月14日〜3月15日、田中嵐と高橋穣の二人展『Flow≒Mass』を開催します。田中は結晶化を通じて時間や記憶を写真に定着させる表現で知られ、2024年の英国公募展で受賞歴があり、高橋は重力や不可視の質量を問う彫刻で注目されています。両者の代表作を並べて展示します。
SNSで広がるAIの群れの影響
ノルウェーの研究者らが『Science』誌に発表した論文で、複数のAIが連携して人間のように振る舞い、SNS上で世論を動かす「AIの群れ」を警告しました。LLMによる適応や24時間稼働といった特性や、認証強化などの対策案が示されています。
フィジカルAIで動くロボットの現状
フィジカルAIは周囲を認識して自律的に機体を制御する技術で、1月の展示会で四足歩行などのロボットが紹介されました。労働力不足への寄与や工場での応用が期待される一方、学習用データの不足や衝突・安全性などのリスクが指摘されています。政府は普及策を検討中です。
パンダのすごい世界:生き物ドキュメンタリー
中国・四川省の保護区を舞台に、パンダの誕生から老後、野生復帰や国際交流までを追ったドキュメンタリーです。繁殖や保護活動、飼育員との絆も描かれています。
TESS、恒星間天体3I/ATLASの自転に迫る
NASAの宇宙望遠鏡TESSが恒星間天体3I/ATLASを撮影し、MITの研究チームが自転速度と活動の解析を進めています。3I/ATLASは2025年12月19日に地球から約2億7000万kmまで最接近し、現在は木星方向へ向かっている見通しです。
2月の星空ガイド カノープス見えるかも
2026年2月の主な天文イベントをまとめます。南の地平線近くでカノープスが見られる可能性や、中旬以降に夕方の西空で水星が見やすくなる点、27日の月と木星の接近などが見どころです。
諏訪理さん、2027年に宇宙滞在へ
諏訪理さんが2027年ごろに国際宇宙ステーション(ISS)で初めて長期滞在することが決まりました。23年2月にJAXAの宇宙飛行士候補に46歳で選ばれた経歴があり、気候科学の博士号と海外でのフィールドワーク経験があります。
ニューシェパード打ち上げ2年休止
ブルーオリジンは宇宙船ニューシェパードの打ち上げを少なくとも2年間休止すると発表しました。旅客用の6人乗り機は38回飛行し延べ98人が搭乗。休止は月面に宇宙飛行士を送る宇宙船開発を優先するためとしています。
宇宙飛行士候補ユリ・クボさん、日本の責任感を大切に
NASAの宇宙飛行士候補に選ばれたユリ・クボさん(40)が読売新聞の単独取材に応じ、日本で育まれた責任感や共同体意識を宇宙でも大切にしたいと語りました。現在はジョンソン宇宙センターでロボットアーム操作やロシア語の訓練に取り組んでいます。
南極でわくわくする東大教授
東京大の原田尚美教授は、第66次南極地域観測隊(2024〜25年)で女性として初めて隊長を務め、ドームふじ付近での氷床深層掘削に携わりました。隊は約114人で多職種が混在し、66次では約540メートルまで掘削したと伝えられています。
ダークマターの最鮮明分布図を公開
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータで、過去最も高解像度のダークマター分布図が作成されました。ダラム大学の研究は重力による構造形成と銀河・惑星の生成への影響を示しており、成果はNature Astronomyに掲載されています。
三角縁神獣鏡、富雄丸山古墳の出土濃厚
天理参考館が所蔵する三角縁神獣鏡3枚について、奈良市教育委員会との調査で富雄丸山古墳(4世紀後半)出土の可能性がほぼ確定しました。京博所蔵の銅板と鏡の痕跡が形で一致し、研磨痕や赤色顔料の存在、副葬で重ねられていた点も確認されています。
低体温症、室内での発生が多い
寒波で大雪が続く報道の中、ABCニュースは低体温症の約8割が室内で起きていると伝えています。暖房不足や断熱性の低い住宅、寝室や浴室での発症例が指摘され、深部体温が35℃以下で低体温症と定義されると説明しています。
シュミット氏、私財で大型宇宙望遠鏡を構築へ
シュミット・サイエンシズが大型宇宙望遠鏡「ラズリ」と地上の撮像・電波・分光アレイを組み合わせた観測網の構築を発表しました。ラズリは直径3.1mの鏡を備え、4時間以内の緊急応答を目標に2028年ごろ打ち上げ、2030年前後の稼働をめざすと伝えられています。
シン・オートコールで協定 共創型防災へ
1月14日、陸前高田市と東京大学大学院情報学環、NTT DXパートナーが協定を締結し、自動音声一斉配信システム「シン・オートコール」を軸に防災研究を進めると発表しました。少子高齢化による公助の限界を見据え、デジタル技術を活用した共創型防災の検討と実証を行う取り組みです。
都市部のコネクティビティデータセンター、OC1が曽根崎で開所
オプテージが大阪・曽根崎に都市型データセンター「OC1」を開所しました。関西でのデータセンター整備や海底ケーブル参画を進め、2035年までに約3000億円を投じて3拠点以上で展開する計画だと伝えられています。
国際宇宙ステーション、ポイントネモへ
国際宇宙ステーション(ISS)は2030年に運用を終え、2031年初頭に“宇宙機の墓場”とされるポイントネモへ制御再突入させる計画と伝えられています。処分にはスペースXが開発するUSDVが使われ、燃え残りは太平洋深海へ沈む見込みです。
東大、宇宙複屈折の回転角特定手法を考案
東京大学などの国際研究チームは、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の偏光が回転する現象で生じる位相不定性を制限する解析手法を考案しました。理論計算でEB相関に回転回数の情報が刻まれることを示し、現行・次世代の観測で不定性を大幅に軽減できるとしています。
生理用品の無償配布で玉木代表に不評
国民民主党が掲げる「生理用品の無償配布」をめぐり、玉木雄一郎代表の笑顔を使ったポスター投稿が拡散し、Xで批判が相次いでいます。軽減税率を望む声や表現への違和感が出ており、党内でも賛否が分かれる可能性があると伝えられています。
