行春や鳥啼き魚の目は涙
この句は、別れや移ろいを、人だけではなく自然の気配の中にも感じ取るような静けさをたたえています。価値基準は外側です。短い句なので、旅立ちのさびしさにも、誰かを思うやわらかな情にも、穏やかに重なって読まれていきます。