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オリオンの宇宙トイレ苦戦 アルテミス試験で知見蓄積
要約
アルテミス計画の有人月周回で、オリオンの機内トイレに複数の不具合が確認されました。ポンプの自動停止や尿の排出系の不調が起き、乗員と地上が対応しつつ原因調査と今後の改良につなげようとしています。
本文
アルテミス計画の有人月周回で使われているオリオン宇宙船のトイレに、飛行初日から複数の不具合が出ています。無重力での排泄に対応する装置で、ISSの知見を取り入れつつ小型化した設計が採用されています。乗員は月面観測や操縦試験などの任務をこなしながら、地上と連携して装置の回復作業にも当たっています。NASAは今回の飛行を「試験飛行」と位置づけ、実運用での課題把握を目的にしていると伝えられています。
報じられている点:
・オリオンのトイレは空気で吸引し、尿はタンクにためて機外へ排出、便は機内で保管する方式を採用している。
・飛行初日にポンプの故障灯が点滅し、装置内の水が十分でなかったため自動保護が作動、乗員が水を追加して回復させた。
・尿を船外へ出す排出系が不調で、日光向けやヒーターでの回復を試みたが完全には戻っておらず、地上は予備器具の使用などを指示した。
・現段階では、汚水処理用の添加剤が化学反応を起こし微粒がフィルターを詰まらせた可能性が指摘されている。
まとめ:
生活系装備の不具合は、実際に乗員が暮らすことで初めて明らかになる課題を示しています。今回の事象は将来の月往還や月面基地運用に向けた設計改良の材料になる見込みで、NASA側は試験飛行として得られた知見を整理するとしています。現時点での詳細な改修計画や時期は未定です。
