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天然水素の国産化へ適地調査を開始
要約
地下で生成される天然水素の国産化に向け、NEDOなどが今年度から全国の地質データ解析や岩石採取・実験を行う調査を始めます。30年に試験井戸候補を決め、40年頃の商用化を目指す計画です。
本文
今年度から国内で天然水素の開発に適した地点を洗い出す調査が始まります。天然水素は地下深部のかんらん岩と地下水の反応などで生成されるもので、脱炭素やエネルギー安全保障の観点から注目されています。国立研究開発法人NEDOは地下に注水して反応を促す手法で技術開発を進める計画です。経済産業省は調査費を今年度予算案に計上しています。
調査の主な内容:
・研究機関や企業と連携して全国の地質データを解析すること
・深さ1キロメートル内にかんらん岩が集中している地域を絞り込むこと
・各地で岩を採取して水と反応させる実験を行い、生成しやすいかんらん石のタイプと生成時間を特定すること
・これらを踏まえて2030年までに試験用井戸の候補地を決め、2040年頃の商用化を目指すこと
・海外でも技術開発が進んでおり、供給コストの比較試算が示されていること
まとめ:
天然水素はコストや脱炭素の観点から優位性が期待され、国産化が進めばエネルギー安全保障に寄与する可能性があります。政府は調査を基に段階的に試験と評価を進め、2030年の候補地決定、2040年頃の商用化を目標としています。現時点では埋蔵量の不確定要素もあり、今後の実験結果や公的発表が重要になります。
