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印刷技術が拓く医食の未来
要約
印刷技術を基盤にTOPPANはがんの個別化治療と培養肉の研究を進めています。大阪大と開発した3D培養「インビボイド」で患者由来組織を再現し、薬剤の効果を評価します。厚労省申請や米国展開、培養肉の収益化は2031年以降を見込んでいます。
本文
TOPPANホールディングスは創業から培ってきた印刷の複製・微細加工技術を応用し、がん治療や食料領域への事業展開を進めています。埼玉・杉戸の研究所では、大阪大学と共同開発した3D細胞培養技術「インビボイド」により、患者由来の微量組織を体外で再現し、複数の薬剤を比較して効き目を評価する研究が行われています。印刷で培った材料化学や微細加工、AI画像解析の導入で再現性の課題に取り組んでいる点が特徴です。培養肉の開発では企業や大学と連携し、食感や構造の再現を目指しています。
報じられている点:
・TOPPANは創業120年超で、印刷技術を健康・ライフサイエンスに応用している。
・「インビボイド」は大阪大学とTOPPANグループが開発した3D細胞培養技術で、96ウェル相当の容器で患者由来組織を再現する。
・再現した細胞それぞれに異なる抗がん剤を注入し、薬剤の効き目を評価する仕組みである。
・印刷由来の複製技術や微細加工、インキの調液・分散などの材料化学、AI画像解析を組み合わせて再現性の課題を克服している。
・がん研究会が先進医療として厚生労働省に申請しており、2026年前半の適応開始を見込むと報じられているほか、2026年度に米国での臨床検査事業参入を目指している。
・培養肉は大阪大学、島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングスなどと開発を進め、2025年の万博でイメージを示し、収益化は2031年以降を視野に入れている。
まとめ:
印刷技術に由来する複製と微細加工を軸に、TOPPANは医療と食の両面で研究と事業化を進めています。がん治療向けのインビボイドは先進医療の申請や米国展開を目指しており、培養肉は企業連携で開発を進めています。今後の普及や実用化は規制手続きや事業化の進展状況に左右される見込みです。
