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久慈でイグアノドンと角竜の歯化石を発見
要約
岩手・久慈層群(約9000万年前)で共同発掘により歯化石5点が見つかり、4点がイグアノドン類、1点がネオケラトプシア類と確認されました。白亜紀の久慈で鳥盤類の多様性が示唆されます。
本文
岩手県久慈市の久慈層群玉川層(約9000万年前)で、久慈琥珀博物館と早稲田大学の共同発掘調査により歯化石計5点が確認されました。発表は3月30日で、発掘地は堀内地区で採掘体験場の南側に位置します。これまで同地域では2012年以降、多様な脊椎動物や植物化石が見つかっており、琥珀と化石が共産する稀な地域として注目されています。今回の発見は、当時の鳥盤類の種類や分布を考えるうえで重要とされています。
報告された点:
・発見物は歯化石5点で、うち4点がイグアノドン類(鳥脚類)、1点がネオケラトプシア類(角竜類)と判定されたと発表されています。
・イグアノドン類の歯は一次稜線が明瞭で、咬耗が見られることなどから実際に使用されていた歯であると考えられています。
・ネオケラトプシア類の歯は高さ約15mmで葉状の外形を示し、CT撮影などの観察から上顎歯であると推定されています。
・久慈層群ではこれまでに竜脚類や獣脚類、カメ、ワニ、コリストデラ類、サメ類など多数の化石が見つかっており、地域の地層は生物多様性の解明に寄与しています。
まとめ:
今回の歯化石は、後期白亜紀初期の久慈にイグアノドン類とネオケラトプシア類が共存していた可能性を示す資料とされています。現時点では歯のみの産出で、より詳しい系統関係を議論するには追加の標本が必要です。今後の発掘や比較研究で地域の生態系やアジアにおける鳥盤類の進化過程の理解が進むことが期待されますが、次の公式発表の予定は現時点では未定です。
