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Ⅲ期乳がんの術後に免疫療法をどうするか
要約
術前の抗がん剤と免疫療法でⅢ期トリプルネガティブ乳がんが病理学的完全奏効(pCR)となった症例で、術後に約半年間のペムブロリズマブ投与が現時点の標準と説明されています。一方で副作用が強ければ中止する選択肢もあるとされています。
本文
60代の女性がⅢ期トリプルネガティブ乳がんと診断され、術前に抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬を併用する薬物療法を受けました。手術時には病理学的完全奏効(pCR)が確認され、現在は術後の治療方針について検討中です。医師は臨床試験の結果を踏まえた標準治療と、患者の副作用の状況を考慮した対応の両方を説明しています。
報告された経過:
・診断は左乳房のトリプルネガティブ乳がんで、腫瘍径約3cm、わきと鎖骨下のリンパ節転移がありⅢ期とされました。
・術前にパクリタキセル+カルボプラチン、ドキソルビシン+シクロホスファミドを各4サイクル行い、期間中にペムブロリズマブを併用しました。
・11月に部分切除術と腋窩リンパ節郭清を受け、切除標本でがん細胞が認められないpCRが得られました。
・術後は放射線療法を受けており、術後に約半年間のペムブロリズマブ投与が現時点の標準と説明されています。
・治療中に静脈血栓や肺塞栓、しびれや味覚障害、甲状腺機能低下症などの副作用が出ており、甲状腺機能低下症は免疫療法による可能性があるとされています。
まとめ:
現時点では、術前薬物療法でpCRを得た場合でも、臨床試験に基づき術後に約半年のペムブロリズマブ投与を行うのが標準と説明されています。副作用が強い場合は投与を中止する選択肢があるとされ、pCR後に術後投与を省略できるかを検証する試験の結果次第では取り扱いが変わる可能性があります。今後の臨床試験結果が待たれます。
