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津波避難を分析する新サービス「逃げトレビュー」
要約
京都大などのチームが、避難訓練アプリ「逃げトレ」の行動データを活用する分析システム「逃げトレビュー」を開発し、2026年4月からサービス受け付けを始めます。個々の避難行動を重ねて人流やルートの安全性を可視化し、条件を変えたシミュレーションが可能と伝えられています。
本文
京都大防災研究所などのチームが、スマートフォンアプリ「逃げトレ」の蓄積データを活用する分析システム「逃げトレビュー」を開発しました。元のアプリは2018年から提供され、千葉から鹿児島までの南海トラフ想定エリアに対応しています。開発チームは2026年4月にサービスの受け付けを始める予定で、社会実装に向けNPO法人「逃げトレ」の設立を進めており、京都市に認証申請中です。
報じられている点:
・「逃げトレビュー」はアプリ利用者の避難行動データを重ね合わせて人流分布や傾向を可視化するシステムです。
・スマホアプリはGPSで位置情報を取得し、津波の想定高さや到達までの残り時間、地震発生からと避難開始からの時間を表示します。
・到達5分前に警報が鳴り、避難終了後は余裕が5分以上で「避難成功」、5分未満で「危機一髪」、追いつかれたら「避難失敗」と結果を示します。
・これまで約2万8000件のダウンロードがあり、自治体の訓練などで約1万3000件の行動記録が蓄積されています。
・自治体や公共機関、観光・集客施設、イベント運営などが利用対象となる見込みで、イベント営業や要支援者の事前避難判断に寄与する可能性があると伝えられています。
・開発チームはデータ量を増やして分析の精度を高めるとともに、NPO法人と有償契約での提供を想定しています。
まとめ:
今回のシステムは個々の避難行動を可視化して地域全体の避難戦略を多角的に検討できる仕組みとして紹介されています。自治体や事業者の避難計画や誘導策の見直しにつながる可能性がある一方、システムの利用はアプリ利用者の移動データ提供を前提にする点が示されています。サービス受け付けは2026年4月開始の予定で、今後はデータ量の増加により分析の質を高めることが想定されています。
