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ガンマ星の50年の謎をXRISMが解明
要約
JAXAなどの国際研究チームは、X線分光撮像衛星XRISMによる高分解能観測で、カシオペア座ガンマ星の強いX線源が伴星の白色矮星であると特定し、約50年にわたる謎を解明したと発表しました。成果は学術誌に掲載されています。
本文
JAXAは3月24日、X線分光撮像衛星XRISMを用いた観測で、カシオペア座のガンマ星が放つ異常に強いX線の発生源を伴星に特定したと発表しました。ガンマ星は太陽の約16倍の質量を持つB型輝線星で、赤道付近の高速回転によりガス円盤を持つ点が特徴です。約50年前にX線での異常が見つかって以来、伴星の正体は不明でしたが、今回の高精度分光が謎解明につながりました。研究成果は国際共同チームによって学術誌に報告されています。
観測で示された点:
・XRISMの高分解能X線分光で、連星運動に伴う明瞭なドップラーシフトが検出された。
・可視光のスペクトルは主星(ガンマ星)由来である一方、X線は伴星由来と確認された。
・X線スペクトルの特徴と可視・紫外線の欠如を併せ、伴星は白色矮星と結論付けられた。
・観測は伴星が特定の軌道位相にある時刻を狙って実施され、光速の0.01%を識別できる分光性能が寄与した。
・研究は辻本匡弘准教授が参加する国際共同チームによるもので、成果は学術誌に掲載された。
まとめ:
今回の結果は、ガンマ星連星系で長年観測されてきた強いX線の起源が伴星の白色矮星にあることを示しており、連星間での質量移動など複雑な進化過程の解明に重要な手がかりを与えます。詳細な解析や追加観測が続く可能性があると伝えられています。
