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マッコウクジラ出産、群れで支援確認
要約
カリブ海で2023年7月にCETIチームが撮影したマッコウクジラの出産映像で、群れの11頭が交代で子クジラの浮上と呼吸を助ける様子が記録され、非血縁個体の育児(アロケア)や活発なコーダ音も報告されました。
本文
カリブ海で、マッコウクジラの出産が群れ全体によって支えられる様子が撮影されました。映像は米国とドミニカで活動するCETI(Cetacean Translation Initiative)によって2023年7月に記録され、研究成果は2026年3月26日付で学術誌に掲載されています。これまで断片的だった出産時の行動や音声が詳細に記録された点が注目されています。群れの協力は個体の生存に関わる重要な場面で観察されました。
観察で確認された点:
・記録はドミニカ沖のカリブ海で行われ、観察対象は合計11頭のマッコウクジラでした。
・群れは通常別行動の2つの母系グループで構成されていたとされています。
・出産自体は約34分で、午前11時46分に新生児が確認されました。
・生まれた子クジラは自力で浮上しにくく、個体は交代で子クジラを水面へ押し上げて呼吸を助ける行動を約1時間にわたり行っていました。
・解析では11頭すべてが少なくとも一度は育児に関与しており、血縁関係のない個体の参加(アロケア)も確認されました。
・映像と同時に音声も記録され、出産時にコーダと呼ばれるクリック音の活動が高まり、人間の母音に似た音(報告では「コーダ母音」と表現)も観察されましたが、音の意味までは解析されていません。
まとめ:
今回の記録は、出産の場面で群れが協力する具体的な行動と、それに伴う音声記録を示す重要な手がかりになっています。研究チームは、子クジラの生存に関わるリスクが群れの強い結びつきを進化させた可能性を指摘しています。音声の意味解析など今後の研究でコミュニケーションの役割がより明らかになる可能性があります。現時点では追加の公式発表や日程は未定です。
