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量研発スタートアップ リチウム回収の実証開始
要約
量子科学技術研究開発機構(QST)発のスタートアップ、リスティーがセラミックス膜でリチウムのみを分離する実証を始めます。実証プラントは9枚の膜で1日約1.5kgの水酸化リチウムを回収し、近くサンプル出荷、2027年の販売開始を目指すと伝えられています。核融合向け応用の可能性にも触れられています。
本文
量子科学技術研究開発機構(QST)発のスタートアップ、リスティー(青森県六ケ所村)がセラミックス製の膜を使い、リチウムイオンのみを選択的に透過させる技術の実証を開始すると発表しました。リチウムは電池の原料であり供給が限定されるため、リサイクル技術の効率化が課題になっています。リスティーの技術は有害な薬品を使わずに高純度の水酸化リチウムを得られるとしています。今回の実証は耐火物を手掛けるTYKとの共同で進められます。
今回報じられている点:
・リスティーは手のひらサイズのセラミックス膜でリチウムイオンのみを透過させる技術を開発しています。・膜処理により最終的に純度99.99%の水酸化リチウム粉を得るとされています。・実証プラントは膜9枚構成で、1日あたり約1.5キログラムの水酸化リチウムを回収する能力です。・近く回収サンプルを出荷し、2027年の販売開始を目指す計画と伝えられています。・将来的には膜を1000枚まで拡張し、コンテナサイズの装置で年間570トンの生産を目指す方針です。・今回の技術は核融合発電向けの用途、例えば同種だが重さの異なるリチウムの分離への応用が可能性として示されています。
まとめ:
リスティーの実証はリチウム資源の循環や国内供給の多様化に関する技術的な一歩と位置づけられます。近々のサンプル出荷と2027年の販売開始目標、膜枚数の拡張や年間生産目標など具体的な計画が示されていますが、実用化や量産化の最終的な見通しは今後の実証結果や工程拡張に左右されるため、現時点では未定の部分もあります。
