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2つの惑星が激突する瞬間を観測
要約
ワシントン大学の研究チームは、地球から約1万1000光年の恒星ガイア20ehkの周囲で二つの惑星が衝突する様子を望遠鏡で捉えたと報告しました。可視光の暗化と赤外線の急増が一致し、月誕生を説明するジャイアント・インパクト説と類似する点が指摘されています。
本文
天文学者らは、地球から約1万1000光年離れた「とも座」の方向にある主系列星ガイア20ehkの周囲で、二つの惑星が衝突するプロセスを過去の観測データから明らかにしたと報告しています。観測データでは2016〜2019年にかけて複数回の明るさ低下が見られ、2021年には可視光が暗くなる一方で赤外線が急増しました。研究チームはこれを二つの惑星が螺旋状に接近し、最終的に正面衝突して強い熱を放った過程と解釈しています。成果は『The Astrophysical Journal Letters』(2026年3月11日付)に掲載されました。
報告されている点:
・観測対象はガイア20ehkで、地球から約1万1000光年の距離にある主系列星です。
・2016〜2019年に明るさの低下が複数回確認され、2021年に可視光の暗化と赤外線の急増が重なりました。
・データは二つの惑星が近接して繰り返し接触し、最終的に衝突して高温になった過程を示すとされています。
・衝突で生じた塵の雲は恒星からおよそ1天文単位付近に位置しているとされます。
・研究ではこの事例が地球と月の起源を説明するジャイアント・インパクト説と共通する特徴を持つとされています。
・成果はワシントン大学を中心とするチームによって解析され、論文として発表されました。
まとめ:
今回の観測は遠方で起きた巨大な惑星衝突の詳細な経過を示す例とされ、月のような衛星の形成過程や生命を宿す惑星の成立条件を考える手がかりになる可能性が指摘されています。今後は新しい大型望遠鏡による追加観測で同様の事例が増えることが期待されています。
