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リュウグウで核酸塩基全5種確認
要約
海洋研究開発機構などの研究チームは、リュウグウの試料からDNA・RNAに必要な核酸塩基の5種すべてを検出したと発表しました。ベンヌでの発見も踏まえ、生命の材料が太陽系内で広く存在することを示唆すると論文は述べていますが、リュウグウに生命があったことを示すものではないとしています。
本文
海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの科学者チームは、2026年3月16日にリュウグウから持ち帰られた試料で核酸塩基の全5種が検出されたと発表しました。これらはDNAとRNAを構成するアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルに相当します。今回の成果は英科学誌『ネイチャー・アストロノミー』に掲載された論文で報告されています。過去のベンヌやはやぶさ2の研究成果とも合わせ、生命の材料が太陽系で広く見られることを支持する内容とされています。研究者はリュウグウに生命が存在したことを直接示すものではないと述べています。
発表で示された点:
・リュウグウ試料からアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルの5種が検出されたと報告されている。
・この発表はJAMSTECなどの研究チームによるもので、論文は『ネイチャー・アストロノミー』に掲載された。
・過去にははやぶさ2の試料でウラシルが検出された報告があり、別の小惑星ベンヌでも類似の塩基が見つかっている。
・筆頭著者の古賀俊貴氏は、今回の発見は小惑星が化学進化に重要な分子を生成・保存し得ることを示すと説明している。
まとめ:
今回の報告は、炭素質小惑星が初期地球に供給した化学物質が生命誕生の前段階の在庫になり得るという仮説を補強する内容です。リュウグウでの検出は太陽系内で核酸塩基が広く存在する可能性を示す一方で、リュウグウ自体に生命があったことを示す証拠ではないとされています。今後の追加分析や関連論文の発表など、公式の続報は現時点では未定です。
