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月でつくる住まい、レゴリス活用の研究
要約
オハイオ州立大学の研究で、模擬レゴリス(LHS-1)をレーザー3Dプリントして硬化建材を得られると報告されました。耐放射線性や耐久性の見通しが示され、印刷品質は酸素濃度やレーザー出力などの条件に左右されるとされています。アルテミス計画などで現地資材調達の重要性が指摘されています。
本文
月の砂で建物を作る研究が進んでいます。オハイオ州立大学のチームは、月面高地の模擬レゴリス(LHS-1)を使い、レーザーによる3Dプリントで硬化する建材を作る実験を行っています。論文は学術誌に掲載され、月面での現地調達が将来の有人拠点にとって重要である点が改めて示されています。チームはさらに規模拡大や電力源の検討も視野に入れていると述べています。
実験で確認された点:
・素材は模擬レゴリス(LHS-1)を使用し、レーザーで溶融させて層を積む手法を採用しています。
・作製物はステンレス鋼やガラス製の基盤面に融着させる方法で成形されました。
・アルミナ・ケイ酸塩系セラミックへの密着性が特に高く、結晶形成による耐熱性と機械的強度の向上が考えられています。
・プリントの品質は大気中の酸素濃度、レーザー出力、印刷速度などの環境要因に左右されると報告されています。
・論文掲載と研究発表では、宇宙飛行士向けの工具など現地での部品製造も想定されている点が示されています。
まとめ:
この研究は地球から運搬する資材を減らすという月面拠点設計の考え方と結び付きます。生活や物流の負担軽減の観点で意義がある一方、実用化に向けた大規模な運用方法や時期は現時点では未定です。研究はまた、資源が乏しい地球上の環境での応用につながる可能性も指摘されています。
