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腎デナベーションが保険適用に
要約
3月1日から、利尿薬を含む3剤以上で血圧が下がらない治療抵抗性高血圧に対し、腎デナベーションが保険適用となりました。カテーテルで腎交感神経を焼灼する手技で、臨床試験では数mmHgの持続的な降圧効果が示されています。施術の対象基準や施設条件が定められています。
本文
3月1日から、複数の降圧薬で十分に血圧が下がらない『治療抵抗性高血圧症』に対し、腎デナベーション(RDN)が保険適用となりました。治療抵抗性高血圧は利尿薬を含む3種類以上の降圧薬を服用しても血圧がコントロールされない状態を指します。国内では降圧治療中の患者約1610万人のうち1〜2割が該当するとされています。RDNはカテーテルを用いて腎動脈周囲の腎交感神経を焼灼し、脳と腎臓の間の誤ったシグナルを遮断する方法です。
報じられている点:
・保険適用は2026年3月1日付で開始されたこと。
・RDNは太ももの動脈からカテーテルを挿入し、腎動脈外膜を走る腎交感神経を高周波や超音波で焼灼する手技であること。
・高周波RDNの長期成績では、施術3年後も午前中の収縮期で平均約11mmHg、夜間で約11.8mmHgの低下が示されたこと。
・超音波RDNでは自由行動下血圧(ABPM)で施術2カ月後に収縮期が約6.3mmHg低下し、半年後・1年後も効果が持続したと報告されていること。
・副作用としてはカテーテル挿入時の血管損傷や感染症が挙げられ、施術対象の血圧基準や関連学会の認定、専門医・専門チームの配置など施術施設の条件が定められていること。
まとめ:
腎デナベーションは保険適用により治療の選択肢が追加された形です。臨床試験では数mmHg単位の持続的な降圧効果が示されており、対象基準や施術施設の要件が明記されています。長期的な監視や今後の発表は現時点では未定です。
