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周南市の自動運転EVバス実証、現状と課題
要約
山口県周南市で2024・2025年度に実施した自動運転EVバスの実証を整理します。25年度は利用者2167人、自動運転率は73%から91%に改善し、AIアバター案内も導入。関係者は2027年度のレベル4社会実装を目指しています。
本文
周南市では運転手不足を背景に、公共交通の維持とまちの魅力向上を目指して2024年度・2025年度に自動運転EVバスの実証運行を行いました。実証は山口県と周南市、NTT西日本、防長交通の4者協働で進められ、将来的な自動運転レベル4の社会実装を視野に入れた取り組みです。市街地を走るフィールドで技術面や社会受容性を確認する狙いがあり、住民や観光客に利用してもらうことも重視されました。今後も実証結果の分析を踏まえ、次回の実施に向けた改善を続ける方針です。
実証で整理された点:
・運行ルートはJR徳山駅〜徳山動物園の往復約3.4kmで、両年度とも同じルートを採用した。
・25年度は11月〜12月に30日間、12時〜19時台で運行し、一部は17時以降も走行してイルミネーションを車内から楽しめる工夫を行った。
・車両はEVバスで時速約20km、定員は9人、実証は運転手同乗のレベル2で行われた。
・自動運転率は24年度の73%から25年度は91%へ改善し、利用者は当初目標の1600人を上回る2167人となった。
・交差点通過や路上駐車対策として信号情報の送信や車載カメラ導入、地元事業者との協力による走行環境整備を実施した。
・車内案内としてAIアバターを導入し、将来の無人化を見据えた情報提供手段を試行した。
まとめ:
今回の実証では利用者数や自動運転率の改善など一定の成果が得られた一方で、レベル4社会実装に向けてはまだ課題が残っているとされています。関係者は25年度結果を分析し、26年度の次回実証につなげる予定で、県内横展開や持続可能な事業モデルの検討も進められています。現時点での最終的な実装時期は未定ですが、2027年度までのレベル4実現を目標として準備が続いています。
