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乳児期から見られる第1子と第2子の発達差
要約
富山大学がエコチル調査の2117組のきょうだいを解析し、生後6か月で第2子のASQ-3得点が第1子より低い傾向を確認。12か月では一部の差が縮小し、保護者の関わりも第2子で低い傾向が見られました。観察研究のため因果は確定せず、追跡研究が必要とされています。
本文
富山大学の研究チームは、エコチル調査のデータを用いて同一の母親から生まれた第1子と第2子2117組を対象に、生後6か月と12か月の発達を比較しました。保護者が回答するASQ-3質問票で5領域の発達を評価し、母固定効果モデルで出生順位の影響を検討しています。結果はJAMA Network Openに掲載され、出生順位に伴う環境要因の可能性が注目されています。
報じられている点:
・対象は同一母からの第1子と第2子2117組で、生後6か月と12か月を比較した。
・発達評価は保護者回答のASQ-3で、コミュニケーション、粗大運動、微細運動、問題解決、個人・社会性の5領域を用いた。
・生後6か月時点で第2子は全領域で得点が低い傾向があり、特に個人・社会性で差が比較的大きかった。
・生後12か月では微細運動と個人・社会性で差が残った一方、コミュニケーションや問題解決の差は縮小した。
・保護者の関わり(遊びや読み聞かせ、屋外活動の頻度をまとめた指標)も第2子で低い傾向が見られた。
・本研究は保護者報告に基づく観察研究であり、長期的な影響や因果関係の確定には今後の追跡研究が必要とされている。
まとめ:
本研究は、生後1年以内という早期にきょうだい間の発達差の傾向が観察される可能性を示しています。保護者の関わりの違いが一因と整合する点が指摘される一方、乳児期の差が成長にどう影響するかは現時点では未定で、研究チームは今後の追跡と詳細な要因分析を進めるとしています。
