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防災を国際的な視点で伝える
要約
静岡文化芸術大の内尾太一准教授が『津波の人類学――海を越えた東日本大震災』を刊行し、東日本大震災の津波被害がチリや米西海岸にも及んだ事例を紹介。被災地の概念を補う「被災圏」を提案し、太平洋両岸の視点で防災を問いかけています。
本文
内尾太一准教授(静岡文化芸術大)は、新刊『津波の人類学――海を越えた東日本大震災』を東京大学出版会から刊行しました。本書は東日本大震災の影響が日本国外にも及んだ事例を取り上げ、災害の全体像を理解するための視点を提示しています。内尾准教授は東大大学院在学中に宮城県内でのフィールド調査を行い、被災者の語りを文化人類学の観点で分析してきました。浜松という多文化共生を掲げる地域から、国際的な防災の必要性を発信する意義を強調しています。
報じられている点:
・内尾准教授が『津波の人類学――海を越えた東日本大震災』を刊行したこと。
・書中で、震災から約24時間後にチリ北部に到来した高さ約4メートルの津波により約100軒の家屋が破壊された事例を紹介していること(死傷者は報告されていない)。
・震災後に米国西海岸へ大量のがれきが漂着し、撤去費用や外来種の影響が懸念されたことを取り上げていること。
・「被災地」では捉えきれない実態を補う概念として「被災圏」を提案していること。
・内尾准教授が太平洋両岸を結ぶ視点で研究を続けたいと述べていること。
まとめ:
本書は津波の被害が国境を越えて波及する側面を示し、国際的な防災意識の向上に資する視点を提示しています。地域の研究と海外事例の対照を通じて、災害の影響範囲を再考する一助になり得るとされています。今後の具体的な研究日程や公的な連携計画については現時点では未定とされています。
