← ニュースAll
極限微生物は衝突破片で惑星間移動する可能性
要約
ジョンズ・ホプキンス大学の実験で、耐性菌デイノコッカス・ラディオデュランスが1.4〜2.4GPaの衝撃下でも高い生存率を示したと報告されました。査読誌PNAS Nexusに掲載され、天体間の生命移動や現在の惑星保護基準への影響が指摘されています。
本文
最新の研究では、小惑星などの衝突で岩石片に乗った微生物が極めて高い物理的ストレスに耐えうるかを実験で検証しています。ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームがガス銃を用いて瞬発的な高圧を再現し、耐性菌を対象に生存率を調べました。結果は査読誌PNAS Nexusに掲載され、これまでの想定を超える耐久性が示された点が注目されています。研究は天体間での生命移動や宇宙探査の安全基準に関する議論に影響を与えるとされています。
実験と報告の要点:
・研究機関と掲載先:ジョンズ・ホプキンス大学の実験結果がPNAS Nexus(2026年3月掲載)として発表されています。
・実験手法:ガス銃を用いて時速約480km相当の衝撃を与え、衝撃時に生じる1〜3GPa程度の圧力条件を再現しています。
・対象生物:デイノコッカス・ラディオデュランスを含む極限耐性菌が用いられました。自己修復などの耐性特性が説明されています。
・主な結果:1.4GPaの条件ではほぼ個体が生存し、2.4GPaでも約60%が生存したと報告されています。実験器具が先に損傷する事例もあったと伝えられています。
・示唆される影響:研究は、微生物が衝突破片に乗って天体間を移動する可能性や、惑星保護ルールの再検討につながる点を示しています。
まとめ:
この研究は、特定の極限微生物が衝撃的な高圧に耐えうることを実証した点で注目されます。地球外から地球へ、あるいは地球から他天体へ生命が移動したかもしれないという議論に新たな実験的根拠を提供しています。惑星保護に関する具体的な方針変更や次の公式発表については現時点では未定で、追加の検証や議論が求められます。
