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子どもの食物アレルギーの要因
要約
マクマスター大学の研究が世界40カ国の190件、計280万人のデータを解析し、遺伝だけで説明できないことを示しました。抗菌薬の使用や他の免疫疾患、アレルゲン食品の導入遅延などが関与する可能性が指摘され、食物経口負荷試験を用いた解析では6歳までのIgE媒介性発症率は約4.7%と推定されています。
本文
新しい研究は、子どもの食物アレルギーの発症要因が遺伝だけでは説明できない可能性を示しています。研究チームは世界40カ国の190件の研究データを統合して解析し、皮膚の状態やマイクロバイオーム、環境要因が重なり合うことで発症に関与すると指摘しています。論文は「JAMA Pediatrics」に掲載され、著者のChu氏らはこれらの要因の複合的な関与を強調しています。分析は主に6歳未満の子どもを対象に行われました。
報じられている点:
・解析対象は世界40カ国の190件の研究で、対象者は総計で約280万人とされています。
・食物経口負荷試験を用いた16件の研究を統合した解析で、6歳までのIgE媒介性アレルギーの発症率は平均で約4.7%と推定されました。
・176件の研究で342種類のリスク因子が特定され、その中でエビデンスの確実性が高いと判断されたのは乳児期のアレルギー性疾患の既往でした。
・具体的には生後1年以内のアトピー性皮膚炎(オッズ比3.88)、アレルギー性鼻炎(同3.39)、喘鳴(同2.11)が強い関連と報告されています。
・抗菌薬の使用や他の免疫疾患の存在、アレルゲンとなる食品の導入の遅れも関与する可能性が指摘されています。
まとめ:
今回の解析は、食物アレルギーの発症には遺伝以外の要因が影響していることを示唆しています。乳児期のアレルギー性疾患との関連が強く報告され、発症率の推定値も示されました。現時点での今後の公式な方針や追加の発表日は未定とされています。
