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慶應とISC、有人宇宙輸送の安全で共同研究
要約
将来宇宙輸送システム(ISC)が慶應義塾大学SDM白坂研究室と共同研究を開始し、JAMSSに一部を委託して異常予兆検知技術を開発します。ASCAシリーズは2028年の小型衛星打ち上げ、2030年の有人安全技術実証、2040年代の単段往還機実用化を目指す計画です。
本文
将来宇宙輸送システム(ISC)が宇宙戦略基金事業の実施機関に選定されたことを受け、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科白坂成功研究室と共同研究を開始しました。異常予兆検知の知見を持つ有人宇宙システム(JAMSS)へ一部研究を委託する予定です。ISCはASCAシリーズを段階的に展開し、2028年頃の小型衛星打ち上げ事業化や2030年頃の有人安全技術実証、2040年代の単段式宇宙往還機「ASCA 3」による実用化を目指しています。有人輸送への移行に伴い、ロケット本体の安全性向上と搭載用の異常検知・緊急離脱機能の整備が課題となっています。
進められている点:
・ISCが宇宙戦略基金事業の実施機関に選定され、慶應SDM白坂研究室と共同研究を開始したこと
・JAMSSに一部研究を委託予定で、国際宇宙ステーションでのテレメトリ知見を活用する点
・ASCAシリーズの開発目標として2028年小型衛星、2030年有人安全技術実証、2040年代の単段往還機を掲げていること
・安全性・信頼性・継続運用性の確保に向け、DEOSアーキテクチャや航空機の安全基準準拠、AIやアジャイル開発の導入を目指す点
・開発をデジタルでモデル化しトレーサビリティや自動解析を進め、属人化の軽減と効率化を図る計画であること
・異常予兆検知ではランダムフォレストを活用した状態予測AIやフォーマルメソッドを組み合わせ、燃焼試験設備やシミュレータで実証する予定であること
まとめ:
今回の共同研究は、有人宇宙輸送に向けた安全確保の基盤技術を整備する取り組みです。開発手法やプラットフォームの整備を通じて安全性や信頼性の向上を目指しており、デジタル化やAIの導入で効率化も図る計画です。ASCAシリーズの工程では2028年と2030年を目標とする段階的な実証が示されており、2040年代の実用化に向けた開発が続く見込みです。
