← ニュースAll
耳の日、難聴が認知症の主な危険因子
要約
3月3日の世界耳の日に合わせ、東海大学などの研究が日本の認知症の約38.9%は生活習慣や健康改善で理論的に予防可能と推定したと発表しました。難聴が最大の危険因子(6.7%)で、14の修正可能因子を一律に10%低減すれば約20.8万人の発症が将来的に減る可能性が示されています。
本文
3月3日はひな祭りと同時にWHOが定める世界耳の日でもあり、耳や聴覚に関する啓発が行われます。2026年のテーマは子どもの聴覚ケアに焦点を当てたものです。国内では東海大学とデンマークの研究グループが共同で、日本の公的データを用いて認知症の発症と修正可能な危険因子の寄与を解析した結果を発表しました。論文は国際誌に掲載されています。
報告の主な点:
・研究は東海大学とコペンハーゲン大学の国際共同研究で、日本の国民健康・栄養調査や政府統計などを用いて解析したとされています。
・解析の結果、日本の認知症の約38.9%は生活習慣や健康状態の改善で理論的に予防可能と推定されたと報告されています。
・最も影響が大きい危険因子は難聴(6.7%)で、次いで運動不足(6.0%)、高LDLコレステロール(4.5%)と続いています。
・14の修正可能因子を一律に10%低減した場合の推定(PIF)で将来約20.8万人、20%低減で約40.8万人の発症減少の可能性が示されています。
・本研究は駐日デンマーク大使館などの支援のもと実施され、成果はThe Lancet Regional Health - Western Pacificに掲載されています。
まとめ:
今回の報告は耳や聴覚の状態が認知症リスクに寄与する点を示しており、難聴や運動不足など改善可能な因子の寄与が目立ちます。研究側はこの定量的な評価が今後の認知症予防政策や健康施策の根拠として期待できるとしています。今後の具体的な公的な発表や施策の予定は現時点では未定です。
