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BNCTでがん狙い撃ち 京大の取り組み
要約
京都大学の渡辺准教授らが、がん細胞だけを内部から破壊する放射線治療法・ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)を研究しています。現状は頭頸部がんが保険適用範囲で、体内深部の腫瘍への到達性改善やホウ素を集める新薬の開発が課題とされています。シンポジウムは15日開催と伝えられています。
本文
京都大学の附置研究所の研究者らが参加するシンポジウムで、複合原子力科学研究所の渡辺翼准教授がBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)について語っています。BNCTはがん細胞に取り込まれやすいホウ素を薬剤で集め、中性子線を当てることでがん細胞を内部から壊す治療法です。従来のエックス線治療と比べ、周囲の正常細胞への影響が小さい点が特長とされています。現在は頭頸部がんが保険適用の対象に限られており、より多くのがん種に適用するための課題解決が求められています。
報じられている点:
・BNCTはホウ素を含む薬剤を投与し、中性子線で中性子捕捉反応を起こしてがん細胞を破壊する療法である・従来の放射線治療に比べて正常細胞への影響が小さいとされる・現在、保険診療で認められているのは主に鼻や口など首から上の頭頸部がんである・中性子線は患部以外を傷つけないようエネルギーを低く抑える必要があり、体の奥の腫瘍には届きにくいという技術的な課題がある・課題克服に向け、がん細胞により多くのホウ素を集める新規薬剤の開発などが進められている・渡辺准教授は京大医学部出身で放射線治療科を経て研究に従事しており、留学経験などを通じて研究を深めている
まとめ:
BNCTは正常組織を残しつつがん細胞を標的とする可能性がある治療法として研究が進んでいますが、適用範囲の拡大には照射の到達性改善や薬剤開発など技術的課題の解決が必要です。今後の研究成果や技術発展が期待される一方、当面の公式な説明や予定としては、シンポジウムが15日に京大百周年記念ホールで開催されることなどが案内されています。
