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髪を作る第3の細胞を発見
要約
理化学研究所とオーガンテックがマウス実験で、髪を作る新たな細胞「毛包再生支持細胞」を確認し、既知の2細胞に加えると人工毛包を完全に作製できたと報告しました。ヒト応用で脱毛症治療につながる可能性があり、2026年末〜27年にヒト投与の臨床研究を計画しています。
本文
理化学研究所と医療スタートアップのオーガンテックの研究チームは、マウスを使った実験で髪を作るために重要な新しい細胞を同定したと国際学術誌に報告しました。これまで髪の形成には上皮性幹細胞と毛乳頭細胞の2種類が注目されてきましたが、移植後に別の細胞が毛包の構成に加わることが観察されていました。今回、成人マウスの毛包から特殊な手法で分離した細胞を「毛包再生支持細胞」として特定し、既存の2細胞と組み合わせることで人工的に完全な毛包を作製できると示されました。研究成果は国際学術誌「バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ」に掲載されています。
報じられている点:
・対象はマウスを用いた実験であること。
・新たに特定された細胞は「毛包再生支持細胞」と名付けられていること。
・上皮性幹細胞と毛乳頭細胞の2種類に加えると人工毛包を完全に作製できたこと。
・細胞は成人マウスの毛包から特殊な分離手法で抽出されたこと。
・研究には理研の客員主管研究員でオーガンテックの会長兼創業者である辻孝博士らが関わっていること。
・研究チームは2026年末〜2027年に今回の細胞をヒトに投与する臨床研究を計画していること。
まとめ:
今回の報告は、マウスで新たな毛包構成細胞を確認し、人工的に完全な毛包を作れる可能性を示した点が中心です。ヒト応用による脱毛症治療の展開が期待される一方、現時点では詳細な安全性や有効性の評価は臨床研究の実施を通じて進められる見込みで、今後の公式発表や手続きが注目されます。
