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天然物生合成でニッケル酵素を解明
要約
東京大学らの研究で、アルテミシジン生合成に関わる酵素SbzMの構造と反応機構が明らかにされました。SbzMはニッケルを用いてL-システインからスルホンアミドを形成すると報告され、X線結晶解析や同位体標識、計算化学などを組み合わせて解析しました。将来的な応用の可能性にも触れています。
本文
東京大学の研究グループと海外の共同研究者は、天然物アルテミシジンの生合成に関与する酵素SbzMの構造・機能・反応機構を解明したと報告しています。解析にはX線結晶構造解析や生化学実験、安定同位体標識、分光学、計算化学を組み合わせています。研究は、SbzMがニッケルイオンを用いてL-システインからスルホンアミドを形成する反応を示した点で注目されています。従来の鉄イオン依存型酵素とは異なる反応機構が示されている点が背景にあります。
報告された点:
・SbzMの構造と反応機構の解明を報告している。
・SbzMはニッケルイオンを利用し、L-システインからスルホンアミド基を生成するとしている。
・解析手法にX線結晶解析、生化学実験、安定同位体標識、分光学的解析、計算化学を用いた。
・反応はNi/Niの酸化還元サイクルと2分子の酸素を用いる段階的反応で進むと記述している。
・本件は世界で初めての解明とされ、スルホンアミド化合物の生合成理解の前進につながるとされている。
まとめ:
本研究は天然物アルテミシジンの生合成過程における新たな金属酵素反応の存在を示す内容です。生化学的理解が進むことで医薬品や化学研究への学術的な影響が考えられる一方、具体的な応用や次の公開予定については現時点では未定とされています。
