← ニュースAll

熊大 コンクリ破壊器具の開発へ

科学と地球参照元 : 1記事2026/4/15 21:33:44

要約

熊本大学がダイセルと共同で、化学的性質を利用してコンクリートを内部から破砕する直径約1センチの小型器具を研究開発しています。益城町での救助訓練で実演が公開され、2〜3年後の実用化を目指すと伝えられています。

本文

熊本大学の産業ナノマテリアル研究所は、大規模地震で倒壊した鉄筋コンクリート建造物に閉じ込められた被災者の救助を目的に、コンクリートを内部から破砕する器具の研究開発を進めています。開発は化学メーカーのダイセルとの共同研究の一環で、研究成果は熊本地震の前震から10年となった14日に益城町の益城西原消防署での救助訓練で初めて公開されました。責任者の田中茂教授らは、救助隊の活動支援と安全で迅速な人命救助に役立てたいとしています。 実演で示された点: ・器具は直径約1センチの容器で、点火装置のイニシエーターと少量の火薬、ニトロメタンを封入した構成です。 ・使用手順は、コンクリートに小さな穴を開けて器具を挿入し封止した後、ワイヤでイニシエーターに通電して火薬を発火させ、ニトロメタンの爆燃により内部からコンクリートを砕くというものです。 ・訓練には熊本市消防局の6消防署から救助隊計40人が参加し、従来のバールや角材による救出訓練と合わせて実演が行われました。 ・田中教授らは15センチ四方のコンクリートブロック8個で破壊の仕組みを示しました。 ・中央消防署特別高度救助小隊の得能良太さんは、救出時間の短縮や要救助者の心理的負担の軽減につながる可能性があると述べています。 まとめ: 研究は救助活動に役立てることを目的に進められており、開発はダイセルとの共同研究で進行中です。実演で基本的な仕組みが示された一方、実用化については阪本聡特任教授が2〜3年後を目標にしているとしています。現時点では運用面や安全性の詳細は今後の検証で示される見通しです。

参照元