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南極海でベリリウム観測 過去200年の変化を探る
要約
67次南極地域観測隊が東南極トッテン氷河沖で、海水などに含まれる元素ベリリウム(Be)の分布を調べています。重さが微妙に異なる2種類のBeを海水・海氷・堆積物から採取し、過去約200年の環境変化と人為的影響の検出を目指しています。
本文
67次南極地域観測隊は豪州と南極を往復する観測航海を実施しており、現在は東南極のトッテン氷河沖で観測を続けています。19日には海水採取などの調査が行われ、採取した水20リットルを濾過してベリリウム(Be)の分析準備を進めていました。総合研究大学院大学の山崎友莉さんらが、海水だけでなく海氷や堆積物も対象にして分布を調べています。研究は過去約200年の環境変化を明らかにすることを念頭に、人間活動の影響も射程に入れていると伝えられています。
観測で整理できている点:
・67次観測隊は豪州と南極を2往復する日程で、現在はトッテン氷河沖での観測を継続している。
・19日に海水を採取し、20リットルの水を濾過する作業が行われた。
・調べているのは重さが微妙に異なる2種類のベリリウムで、海水・海氷・堆積物ごとの分布を比較している。
・各Beは由来が異なるとされ、岩石由来のものや上空で生成されるものなどがあると説明されている。
・研究の狙いは過去約200年の環境変動の解明で、人為的影響の把握や氷床融解のメカニズム理解につなげることが挙げられている。
まとめ:
ベリリウムの同位体や種類ごとの分布を手がかりに、トッテン氷河周辺の海洋プロセスと過去の環境変化を把握することが目指されています。これまでの堆積物研究では深層からの暖かい塩分を含む水との関係が示唆されており、今回の観測はその理解を補う可能性があります。現時点では今後の分析結果や公表時期は未定です。
